慶應義塾大学理工学部 情報工学科

ご自身について

– まずは簡単な自己紹介をお願いいたします。

西川: はい、私は2011年3月にここの情報工学科の天野研究室を博士で卒業しました。ちょうどその頃震災があったことをよく覚えています。現在はパナソニックの先端研究本部に勤めていて、主にヒューマンエージェントインタラクションという分野をやっています。ちょうど情報工学科の今井先生のやられている研究会を、ほんのちょっとだけですがお手伝いさせて頂いています。こういう御縁というのは何かしらあるものなんだな、と思います。

横山: 私は2008年に萩原研究室を修士で卒業しました。新卒でスクウェア・エニックスというゲームの会社に入社し、それを経て2011年の12月から株式会社ディー・エヌ・エーに転職しました。今はゲームの広報をしています。西川さんとは実は小5のときにたまたま親の仕事の都合でサンフランシスコで会っていて、高校、大学と同じなんです。

西川: 小学生のころはむこうの日本人学校で週1で会っていましたね。
横山: その後、高校で再会しました。

– それで大学までずっといっしょなのですか。

西川: 唯一研究室だけ違うくらいです(笑)。横山さんは高校のころから絵を描くのが上手くて、部活のときもよく似顔絵とか漫画を描いていたのを覚えています。情報工学科のキャラクター投票と聞いた時に、これは横山さんぴったりだなと思って連絡しました。
横山: それで、じゃあやるよ、と(笑)

– 横山さんはお仕事でも絵を描かれるのですか?

横山: いえ、ゲームのプロデューサーをやっていたこともありますが、絵がこういう風に何かに使われるのは初めてです。

アンコ・バイナリー作成過程について

– キャラクター完成に至るまでの過程を教えて頂けますか?

横山: インタビューに使えると思って、今日はボツ案を持ってきました。

– なるほど、ボツ案もなかなか悪くないですね。

(ボツ案をみている写真 and/or ボツ案の写真)

– ボツ案の中にチョウチンアンコウそのものがいますね。

横山: はい、西川さんに相談する前に、こういうゆるキャラみたいなので大事なのはモチーフだと思いまして。よく「情報の海」という表現があるじゃないですか。それでチョウチンアンコウのイメージが浮かんだので、最初はこういうのを描いていました。情報の海を渡り、その中で光を照らす、というイメージです。さらに、提灯は高く伸ばした情報へのアンテナをイメージしています。
それで、西川さんとずっと連絡を取りながら、「女の子の方がいいんじゃないか」ということになりました。受けがいいだろうし、私達も情報工学科の数少ない女子ですし(笑)

– 着物を着せるという案もあったのですね。

横山: これはチョウチンアンコウからは離れた案ですが、チョウチンアンコウの和っぽい雰囲気から、着物の方がいいのかなーと思って描いてみました。

– この男の子と女の子のペアの頭に書いてある0と1はもしかしてバイナリなんでしょうか?

横山: そうなんです!これは西川さんが0と1が関係するのがいいんじゃないかと案を出してくださいました。
西川: 最終的には名前だけが残った形です。
横山: 見た目的には消えちゃった(笑)
西川: あとは頭身も変えたりとか。
横山: どのくらいの感じのがいいかなーと思って、3パターンくらい描いていました。

– 頭身がだんだん縮んでいった感じですか?

横山: 逆ですね。この2頭身のを描いて、バリエーションとしていろんな頭身を描いたんですけど、最終的には最初のが一番良かったということで、2頭身になりました。
西川: 彼女の絵の特徴が一番現れるのがこの2頭身というところだと思います。
横山: あとはこのデザインだけ決めておけば、他の人が頭身の高い可愛いのを描いてくれるんじゃないかと思って。最初から頭身の高い漫画っぽい絵じゃなくていいかなと。
西川: 二次創作もしやすいと思います。

– 二次創作はいろいろと出していきたいですね。

西川: いいですね、お願いします!
横山: そういう二次創作も考えて、髪型とアンテナは特徴的なものにしています。この髪型で、アンテナを立てていれば、服が着物とか制服とかに変わってもアンコ・バイナリーちゃんだと認識出来るかなと思います。

– この髪型は何かモデルがあるのですか?

横山: これはチョウチンアンコウのヒレっぽいものと尾びれっぽいものを意識しました。あんまり私チョウチンアンコウに詳しくないんですけれど(笑)。髪型部分が魚っぽく見えるんです。
西川: そういう意味があったんだ!
横山: でも調べるためにチョウチンアンコウで画像検索して、ショックを受けました。私の中のチョウチンアンコウはもっと可愛かったのに……。
西川: (笑)

– 色のバリエーションもいろいろとありますね。

西川: いろいろ考えました。学科のHPのフレームが緑色だったので、緑もいいかな?とか。
横山: 慶應マークをWebから拾ってきて、カラーパレットで色を調べて、それに合わせてみたりもしました。
西川: 最初それで派手になりすぎちゃったよね。
横山: いろいろ考えて、最終的にこうなりました。

– キャラクターを描いた環境は?

横山: 昔、西川さんに組み立ててもらった、ふるーいデスクトップPCを使いました。
西川: あゆみちゃんがゲームをしたいというので、組み立てました(笑)
横山: 未だに使ってます!クラウドアルパカというフリーソフトを使って、ペンタブで描きました。

アンコ・バイナリーの設定

– アンコ・バイナリーの体重とか、身長とか、なにか考えていた設定はありますか?

横山: 妖精だから体重は秘密なのかな(笑)。もしくは「リンゴ3個分」みたいに、洒落の効いた感じで……。何バイトとか?
西川: あと語尾とかつけてもいいかも。
横山: いやあ、どうかなあ(笑)

– そのうち3Dプリンタでフィギュアとか誰か作るかもしれません。

西川: 出来上がったらください(笑)
横山: 欲しい欲しい!

– 後ろ姿はどんな感じになっていますか?

横山: 特に決めてないですけど、上着は無地の黄色いままで、スカートはこの柄が一周してるんじゃないかと思います。
西川: スカートはそう言ってたね。
横山: 髪型も後ろでしばっているんだと思います。

– 髪の毛の色は金色ですか?

横山: 髪の毛は金髪ですね。特に指定はないんですが、金髪ブロンドにしました。
西川: 妖精だからね。
横山: 目はちょっと青いです。
西川: 唯一慶應カラーから外れてるのは肌くらいなんじゃないかな。
横山: 靴はショートブーツみたいな感じですね。

– 服はワンピースかドレスでしょうか?

西川: ドレスかな?
横山: ドレス寄りかな。あと、胸元のところは慶應のペンマークを意識しています。
西川: これでだいぶ慶應っぽくなったかな?と。
横山: 立体化するなら手のひらサイズくらい(20cm)くらいですかね。要望です(笑)
西川: 敵キャラとかも作ると面白いかもしれませんね。

– 情報工学科なので、敵は情弱な奴でしょうか。
 
横山: そうですね(笑) あ、そうそう、アンコちゃんは最初はアンテナが垂れてたんですけど、それだと情強なイメージがつかなくなってしまうので、アンテナを立てています。

– 年齢はどのくらいですか?

横山: 年齢は不詳ですね。
西川: 理工学部と同じ年でもいいかもしれない……。……75歳……うん、年齢は不詳で行きましょう(笑)。

* この場でタブレットで横山さんにアンコ・バイナリーを描いてもらいました。

– 描くの早いですね。

西川: あゆみちゃんは描くが早いんです。

横山: やっぱり大事なのは髪型なんです。
西川: これがないと全然ちがう女の子に見えちゃうね。

キャラクター募集のきっかけと、今後について

西川: ちなみにこのキャラクターの募集はどのようなきっかけで始まったのですか?

– 最初は教員が何かしらのキャラクターにパワポの原稿を読ませようと思ったことがきっかけです。ただ教員の声だと上手くいかないということがわかりました(笑)

西川: 読ませる、というのは?

– つまり、だんだん電子化を進めて、教員がいなくてもパワポを一枚ずつ電子音声で読んでくれるようなキャラクターがあってもいいかな、という発想です。

横山: アンコちゃんが先生になれるんですね。

– 結局教員の声では上手く行かず、音声ファイルも巨大になってしまいました。声を出そうと思ったら誰か女の子に声を出してもらうしかないですね……。

横山: (笑)

– あとは、やっぱり宣伝ですね。情報工学科の宣伝活動に従事してもらいたいと思っています。実は既に結果はでていて、キャラクターの投票を行った1月に、Twitterのリアルタイム検索に引っかかりました(笑)

西川: すごい、そうなんですか!

– あとは、情報工学科の宣伝のときに、このキャラクターを使いたいから、いろんなポーズも欲しいですね。パワポ等で使えると嬉しいです。

西川: あゆみちゃんとそういうのちょうど話してまして、泣いてる顔とか描こうかと思ってます。

– いいですね!たとえば、Webでページが見つからなかったときの404のページに使えるかもしれません。あとは画像処理のイメージ画像にしてもいいかもしれません。

西川: 画像処理みたいなのもいいですね。モデルのレナさんみたいな。色変換に。論文に載るといいなあ。

おわりに

– 今日は本当にありがとうございました。改めて、優勝おめでとうございます!

横山 & 西川: ありがとうございます。