山中直明教授らは、アラクサラネットワークスと共同で、通信サービスの 需要に合わせ、通信方式や機能を任意に変更できるハードウエア技術を開発した。これは、リソースプールという考えで、光ネットワーク により接続されたリコンフィグ(再構成可能)デバイスを自由に組み合わせることによりスケーラビリティを持った、自由な機能をネット ワーク内で実現できる。イメージとしては、埼玉にある機能を、横浜のスイッチシステムにマウントして使う。埼玉の機能は、関東中のス イッチでシェアできるために経済化が図れるというものである。ちょうど、ドロップボックスのハードディスクは自分のPCにはないが、 自由に使えようなものである。試作機では毎秒200ギガビット(ギガは10億)の処理性能を達成。柔軟性を持つアーキテクチャーとし ては世界最高という。処理性能を毎秒400ギガビットに倍増できる見通しで、早期製品化を目指す。通信サービスが多様化する中、将来 の需要変動にかかる導入コスト削減につながる。
20171215日刊工業新聞33面
高速で経路を切り替えられる光スイッチを使い、省電力で駆動できるデータネットワーク用システムを開発したことについて取り上げられました。既存の電気スイッチを使う場合に比べ、電力消費を約55%削減することに成功し、早期の実用化を目指しています。
20171208_日刊工業新聞
理工学部ホームページ[第146回]塾員来往において、山中研OBの荒川豊君が紹介されています。現在は、奈良先端科学技術大学院 大学情報科学研究科で准教授を務める傍ら、2017年8月より米国 UCLA 客員研究員を兼務されています。