慶應義塾大学理工学部 情報工学科

NEWS

山中先生の講演の記事が2019年11月19日の日刊工業新聞24面半ページで特集されました

講演は10月10日に国立京都国際会館にて、ICT技術とデータの利用によるスマート社会の実現ー自動運転と電力のケーススタディーとして行われました。
5Gネットワークは携帯電話の1世代ではなく、4Gの10倍、20Gbpsの高速性、4Gの100倍、100万台(Km2あたり)の多端末多重接続、4Gの10分の1の1msecの遅延時間を実現します。
この講演では、その性能を実現する技術を議論するのではなく、たとえばIoTでデータを収集するということが、どのようなアプリケーションを考えて行われるかを説明し、その困難さにも言及しました。
現在のビッグデータは、いわばツイッターのようなテキストのスタティックなデータが中心です。一方、たとえば車載カメラの情報を5Gで吸い上げて、自動運転車のルートやポディションを正確に制御する場合30msごとのデータが重要と言われ、さらに金曜日の16:00は幼稚園のお迎えの駐車が多い、と言った機械学習も駆使することになります。そのための車載カメラの画像処理はクラウドでは処理しきれず、ネットワークエッジの能力の向上は必須です。

掲載記事はこちら 20191119_nikkan