慶應義塾大学理工学部 情報工学科

NEWS

笹瀬研の豊田君、笹瀬教授が第30回電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞奨励賞)を受賞しました。

受賞論文:
「Unsupervised Clustering-based SPITters Detection Scheme(論文掲
載:Journal of Information Processing, Vol. 23, No.1, 2015年1月)」
豊田 健太郎 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 後期博士課程2年 助教
(有期・研究奨励)
笹瀬  巌  慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 教授

受賞理由:
IP電話の普及に伴い、広告や詐欺を目的とした迷惑電話の増加が問題となってい
る。電話が着信したとき、受信者は応答するまで通話内容を把握 できないた
め、リアルタイムに迷惑電話かどうか判別することは困難である。本論文は、プ
ライバシーの点で問題のない迷惑電話判別法として、通 話の特徴量を元に2つの
クラスに分類することで、通話内容を知ることなく判別できる手法を提案し、そ
の有効性を定量的に示しており、従来判別 が困難であった、詐欺を目的とする
低発信頻度の迷惑電話発信者の判別にも有効であることを明らかにしており、安
心・安全な通信に貢献する論文 であり、テレコムシステム技術賞奨励賞にふさ
わしい論文と評価される。